【対局中継】芝野虎丸名人ー一力遼棋聖【第49期囲碁名人戦第3局1日目】
逆襲の「虎」か、世界一の「力」か――。芝野虎丸名人(24)に一力遼棋聖(27)が挑戦している第49期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局は17日、三重県鳥羽市の旅館「戸田家」で始まった。
第1、2局は一力の連勝。3連覇を目指す名人が反撃を開始するか、初の名人位を狙う挑戦者が残り1勝と迫るか。
対局は2日制で打たれ、持ち時間は各8時間。17日午前9時に始まり、午後5時半以降に打ち掛けとなる。18日午前9時に封じ手を開封して再開され、同日夜までに終局する見込みだ。
立会人は羽根直樹九段、新聞解説は伊田篤史九段、YouTube解説は下島陽平八段。朝日新聞デジタルでは七番勝負の模様をタイムラインで徹底詳報する。
17:30
芝野名人が封じ手
午後5時半。芝野名人が98手目を封じて、初日を終えた。ここまでの消費時間は、芝野名人が3時間36分、一力棋聖が3時間54分。
2日目は、午前9時から再開される。(岩本修弥)
1日目総括
封じ手、名人の選択は
挑戦者が▲に打ったあと、名人は10分考え、次の手を封じることができる午後5時30分を待った。その時が来ると封じ手の意思を盤側に告げた。
盤面を見ると、名人は中央の黒の大石をめがけて攻勢に立っている。
検討陣の封じ手予想で人気だったのは白AとB。白Aは、いったん左辺の白の構えを固めて、黒が標的になっている大石を補強すれば、垂涎(すいぜん)の絶好点である白Bにまわる。ただし白Aに対して、挑戦者は大石を放置して黒Bにまわるかもしれない。白A、黒Bの展開なら名人は大石を召し捕らなければ黒Bを許した損を取り戻せない。そうなると、明日の午前中から生きるか死ぬかの大捕物になる。(大出公二)
17:00
戸田家のホームページ、アクセス殺到の理由
囲碁名人戦の第3局が開かれている戸田家で、16日夜からホームページのアクセスが殺到し、開けないというちょっとした「事件」が起きている。支配人に話を聞くと、ドラマのような話が起きたせいらしい。一体何があったのか。
ことの顚末(てんまつ)は1…